IC (Intensive Course)
「グローバル化と日本人を考える−若手(自称も可)へのメッセージ」
日 時 | 2013年2月2日(土) 10時〜17時 |
場 所 | 東京大学 薬学部総合研究棟2階講堂 |
参加費 |
早期登録(2012年12月31日まで); 後期登録(2013年1月1日以降); *尚、RC修了生の方は会員割引(参加費の1,050円引き)でご参加頂けます。 |
懇親会 | 東京大学山上会館 1階談話ホール 17時〜19時 懇親会費;3,500円 |
登録方法 | メールにて件名を「第11回IC参加申込」とし、氏名、所属、住所、電話番号、FAX番号、メールアドレス、懇親会参加の有無、RC修了生は受講番号を明記の上、prstokyo@mol.f.u-tokyo.ac.jpにお送り下さい。 |
≪趣旨≫
1990年代以降の新薬研究開発活動の指標は、日本及び日本人の占める地位が徐々に沈下していることを示しています。政府・企業のこれまでの対応は、 過去の負の遺産(未承認薬など)の解消には一定の役割を果たしていますが、日本の新薬R&D活動の沈滞状況が長期的にどう動くかは未だ不明です。 日本と日本人が直面している状況は、これまでの産官学の産業政策のパラダイムやアプローチを漫然と適用し、その延長線上で解決が図れる類のもの ではないのかもしれません。日本・日本企業・日本affiliate・日本人は10年後、20年後にどのような姿でこの世界にいるのでしょうか? どのような役割を担って?
同時に、日本・日本人の中での世代・階層・組織間の格差・不平等の問題も今考えねばならない問題です。 就業機会、組織内でのポスト、教育・訓練機会をめぐる格差は、もはや取り返しのつかない状況に至っている可能性もあります。 我々はこうした状況をどう考えればよいのでしょうか?
今回の東京大学医薬品評価科学集中コース(Intensive Course. IC)では、新薬開発の現状を、グローバル開発・申請戦略の技術論・方 法論などにいきなり矮小化するのではなく、日本という国・日本人・日本の企業という視点(注:立場ではない)を忘れずに、大きく議論したいと思います。 他のシンポジウムでは区別されない「日本・日本企業・日本affiliate・日本人」といった区別も明確にした上で、有意味で実効性のある話をしましょう。 さらに日本の若手(「自称若手」も歓迎)が現在の困難を乗り切れるよう、若手が受けたい・受けるべき教育・トレーニングのあり方についても、 具体例を挙げて議論します。
具体的には次のような論点を講師・参加者とともに考えます。
・ 日本の新薬R&Dの現状の報告・理解
・ 企業:採るべきR&D戦略は? 内資と外資をどう考える?
・ 個人:どのような日本人プレイヤーでありたい? 背景、専門性、言葉・・を考える
・ 日本人(患者、健康な人、納税者・・)にとってのグローバル化の功罪
・ 世界、外国、日本、日本企業、日本affiliate、日本人・・を考えるための枠組み
10:00-10:20
「何が問題で、何がどうでもよいのか、正しく理解しよう」
小野俊介(東京大学大学院薬学系研究科 医薬品評価科学 准教授)
10:20-10:50
「グローバル開発と日本・日本人(1)」
吉永寿一(グラクソスミスクライン株式会社 開発本部開発基盤・
サイエンス部門免疫療法フロンティア部 部長)
10:50-11:20
「グローバル開発と日本・日本人(2)(仮題)」
田村浩司(田辺三菱製薬株式会社 経営企画部 主幹)
11:20-12:00
「タレントマネジメント私考 -次の10年‘勝ち残る’グローバル製薬 企業ってどんな会社?
常に実績を残し続ける‘グローバルタレント’ってどんな人?-」(講演と討議)
杉井 寛(ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 CMR (Clinical, Medical, Regulatory)
開発本部長)
12:00- 13:00 Lunch
13:00-13:30
「グローバル化する保健医療」
渋谷健司(東京大学大学院医学系研究科 国際保健政策学教室 教授)
13:30-14:00
「医薬品グローバル市場の現在と将来を読む」
関 篤史(バークレイズ証券株式会社 株式調査部 バイオ医薬品セクタ ー
アシスタント・ヴァイス・プレジデント)
14:00-14:30
「我が国における革新的医薬品の創出と再生医療の振興に向けて」
木下裕絵(経済産業省 製造産業局生物化学産業課 新規事業係長)
14:30-14:45 Coffee break
14:45-15:15
「新薬・OTCの開発の国際化と日本の承認審査 」
斉藤和幸(医薬品医療機器総合機構 一般薬等審査部 部長)
15:15-15:35
「US FDA/CDER/OCPの人材トレーニング」
草間真紀子(東京大学大学院薬学系研究科 医薬品評価科学 助教)
15:35-16:05
「若手・中堅の一人として会社・仕事・キャリアをこう考える」
1.「茹で上がるか、凍えるか」
辻井朗太(ゼリア新薬工業株式会社 ライセンス部 課長)(RC5期生)
2.「RC8を受講して -若手と中堅の狭間の社員(35歳)が感じた事-」
高田祥世(アステラス製薬株式会社開発本部 臨床薬理部)(RC8期生)
16:05-16:45 引き続き討議
★なお、本集中コース終了後17時より、これまで8回(8年間)実施してきた東大医薬品評価レギュラーコース(RC)同窓会を兼ねた懇親会を開催します。 RC受講生以外の参加もむろん歓迎します。貴重な情報交換・ネットワーク作りの機会にぜひご参加ください。
お問合せ
東京大学大学院薬学系研究科
医薬品評価科学講座
TEL:03-5800-6988
FAX:03-5800-6949
PRS事務局
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